日本のほこる麺類といえば、うどんとそばですね。
カップ麺でもおなじみであり、立ち食い店も多数出店しています。
ところでうどんとそばは似たものですが、消化に良いほうはどちらでしょう。
またダイエット中の方はどちらを食べると良いのでしょうか。
今回はうどんとお蕎麦の消化やダイエットに関することについて紹介します。
うどんとそばについて一般的に思われていること
本題に入る前に、うどんとそばに関して人それぞれ様々な印象があることを紹介します。
例えば、ダイエットに関して言えばうどんが有利、と思う方が多いかと思います。
なぜならうどんは食べごたえがあり、腹持ちもよさそうなのでうどんのほうがダイエットには良いという理由です。
また消化に関しても、煮込みうどんなら柔らかくなりますので消化にも良さそうですね。
なのでうどんのほうが消化も良さそうです。
糖質は…どうでしょう。うどんもそばも同じように思えますね。
詳しくはわからない、という方がほとんどではないでしょうか。
そばとうどんでは消化に良いのは?
では本題です。消化に関しては、そばよりうどんの方がいいといえます。
というのも、原材料を見るとうどんのほうが消化の負担が少ない傾向にあるからです。
そばとうどんの主な原材料はおよそ次のとおりです。
主な原材料
うどん…小麦粉、食塩
そば…そば粉、つなぎ(小麦粉や卵など)食塩
主な成分
うどん…炭水化物
そば…炭水化物、タンパク質、ビタミンB1、ビタミンB2
一番のポイントはそば粉の有無です。
実はそば粉というのは文字通り、そば(穀物)の粉です。
このそば粉は水を含むと、そば粉に含まれる食物繊維が水を吸って膨れ上がります。
食物繊維といえば消化されないものであり、食物繊維は胃の中にとどまりなかなか腸へと移動しません。
要は消化されないものが胃の中にとどまっているので、そば粉を含むそばは消化に良くないといえます。
したがって、うどんとそばではうどんのほうが消化が良いといえるのです。
うどんの食べ方で消化が悪くなることも
しかしながら、いくらうどんのほうが消化が良いからと言っても食べ方が悪いと、消化にいい食事とは言えません。
たとえばよく噛まないと太いうどんは消化しきれませんので、体の負担になります。
また冷たい冷やしうどんも消化によくありません。体温との温度差があると、胃の負担になるのです。冷やさずに、ゆでたての温かいうどんを温かいつゆで食べましょう。
理想なのは柔らかく煮た、具なし煮込みうどんを体温まで冷まして食べることですね。
体調がすぐれずに食べ物の消化が気になる場合は、やわらかい素うどんが良いでしょう。
うどんとそばで、ダイエットに良いのは?
さて、うどんのほうが消化には良いといえますが、一方ではそばのほうがダイエットに良いといえます。というのも、そばのほうが満腹感を得られ食物繊維があるため腸内をすっきりしてくれるからです。
先程そばのそば粉の食物繊維が胃の中にとどまる、ということを紹介しました。
これはそばのほうが腹持ちがよく、食べる量が少量でも満足できるということを意味します。
したがって満腹感を得られるそばのほうがカロリー制限に有利です。
また、そばの食物繊維は腸内の老廃物をすっきりさせてくれます。
人間の腸には1~2kgほどは溜まっていると言われています。
それらが排出できれば、一気に体重が減りますよね。
このようにそばは腹持ちがよく、腸内をすっきりさせてくれる働きがあります。
なのでダイエット中であればうどんよりそばを食べたほうがダイエットに有利に働くといえます。
ただし、もちろん食べすぎないことが大事です。
よくかんで味わって食べましょう。麺を飲むように食べる方は注意ですよ。
まとめ
はい、ということでまとめると
- うどんの主な栄養成分は炭水化物
- そばの主な栄養成分は炭水化物、タンパク質、ビタミンB1、ビタミンB2
- どちらが消化にいいかというとうどん。ただし食べ方の影響もある。
- どちらがダイエットにいいかというとそば。ただし食べ過ぎに注意。
参考になればと思います。