お茶を良く飲む方はもしかしたら経験があるかもしれませんが、口に入れた時に変な味だった経験があるかもしれませんね。実際のところお茶が腐るということはあるのでしょうか。
お茶の様子がとろみがかっていたり、なんか変なものが浮いている……といったことはたまにあるのですが、これは腐っている証拠なのでしょうか。
また季節によって……冬場などは物が腐りにくい時期ですが、そういった冬でもお茶が腐るということはあり得るのでしょうか。夏場だとわかりやすいのですが、冬だと本当にお茶が腐っているか戸惑いますからね。
今回は【お茶が腐ること】についてご紹介します
そもそもお茶って腐るの?
信じられないかもしれませんが、実はお茶は腐ってしまうものなのです。
ほとんど腐りそうなものがないので、腐らないと思われるかもしれませんが、意外とそうではないのです。
お茶といえば、お茶の葉っぱや粉が水に溶けた状態の液体です。
つまり、私たちの目には見えないほど小さいお茶の葉(栄養成分)が水に溶けた状態なのです。そのお茶の葉っぱの栄養に、雑菌が群がって繁殖すると腐ってしまうということになるんですね。
お茶の葉が劣化するというよりは、雑菌がたくさん繁殖してしまう、というイメージですね。お茶には抗菌成分や殺菌作用が含まれてるなのと聞いたことがあるかもしれませんが、あまりに雑菌が多いとその効果も追いつかなくなってしまうのです。
繁殖した雑菌が塊になって、お茶に浮くこともあります。
お茶にとろみがあるけど?
お茶の葉っぱには様々な栄養素が含まれており、その中にはたんぱく質も含まれています。そして、タンパク質が雑菌によって腐ったりすると、とろみが出てしまうのです。腐ったお茶を見てみるとなんだかとろみがかっていると思われるかもしれませんが、こういう原理なんですね。
またそもそもですが、お茶というのは普通の水と比べてある程度とろっとしているものなのです。なぜかと言うとお茶の成分で、サポニンという成分が水のサラサラ感を奪う働きを持っているためです。
普通に飲んでいるぶんには分かりづらいかもしれませんが、水とお茶を飲み比べてみてください。お茶の方が実はとろっとしているのですよ。
とはいえ普通に飲んでいる分には気づかないほど微妙な違いなんですけどね。
ということでお茶が腐った場合は……
- 元々のお茶のとろみ
- お茶の葉っぱのタンパク質成分が雑菌にやられてとろっとする
という要素が重なり合って、とろっとするのですよ
お茶が腐る時間は?何日くらい?
ではお茶はどのくらいの時間で腐るのでしょうか。何日ほどで腐ってしまうのでしょうか。
これには、一概にこうとは言えません。
なぜなら腐るといっても、温度の条件や保管する場所によって雑菌の総数・繁殖のスピードが変わってくるからです。
暑くて雑菌だらけの場所なら1日で腐りますし、上手に保管すれば一週間は大丈夫ということもあるでしょうからね。
目安ですが、お茶は1日以内に飲み切りましょう。24時間以内であればよっぽどのことが無い限り大丈夫です。それ以上は腐るリスクもあがってきます。
保管のコツは……
- なるべく冷えた所(繁殖を防ぐため)
- 雑菌が入らないようにすること
ということをしましょう。
腐ったお茶は飲める?
腐った(又は腐った疑いのある)お茶はどうすればいいのでしょうか。普通は捨てることを考えるでしょう。でも「多少変になったくらいで、普通に飲めそう?」という感じであれば飲むことも可能です。
菌を殺菌すれば良いのです。よって温めたり、お湯を加えて(味は薄くなりますが)熱々にすると殺菌されるので安全ですよ。とはいえ、風味が変わってしまうのであまり美味しくありませんけどね。
若干変かな?程度であればお試ししてみてください。明らかに変なものは止めておきましょう。
まとめ
はいということで、お茶が腐ってしまうことについてまとめますと次の通りです。
- お茶は腐ることがある。それはお茶の栄養成分に、雑菌が繁殖してしまうため
- お茶が腐ると、とろみがかる。臭いが変になる。
- 腐ったら捨ててもいいし、殺菌して飲んでも大丈夫
お茶とはいえ雑菌が入るとやはりダメになってしまいますからね。
ですのでお茶を淹れたらなるべく早めに飲むようにしましょうね。
そして今後はお茶を腐らせないようにしていきましょう。