最近耳にした「お盆玉」……ってなんだそりゃ?
お年玉を思わせるネーミングですが、その通り。
お年玉のようにお盆に子どもや孫、親戚にあげるお小遣いを「お盆玉」というそうです。
企業が仕掛けた新習慣?
いやいや、そんなこともないようで……。
お盆玉の由来や発祥地域、相場とは!
お盆玉の発祥 由来や地域
江戸時代の一部地域では、お盆小遣いといって奉公人に衣服や下駄などを渡す風習がありました。
それが昭和初期頃には子供にお小遣いをあげるという風習に変化。
東北の一部地域では実際これを「盆玉」と呼ぶそう。
また山梨県でもお盆にお小遣いや物をあげたりもらったりすることが多く、
「生身玉」という、こちらは子や孫から祖父母に長寿等を願って渡す習慣があるんだとか。
どの地域でも、「お盆玉」という言葉はなくとも、お盆で親戚が集まればお小遣いをあげたりということはあると思います。
夏の新習慣「お盆玉」は郵便局の仕業!?
これが最近になり「お盆玉」として注目を浴びるようになった理由は郵便局の仕業でしょう。
郵便局が夏の新習慣として「お盆玉」を紹介、2014年7月14日からは「お盆玉袋」を発売しています。
ただお小遣いを渡すとか、ぽち袋に入れて渡すとか、ティッシュにくるんで渡すとかじゃなく、「お盆玉袋」を作っちゃうというアイディア!発送の転換!布団専用掃除機みたいなもんだ。
しかし、「お盆玉」という言葉と「お盆玉袋」が作られたのは郵便局が最初ではありません。
山梨県の株式会社マルアイというオリジナル商品を扱う会社が2010年に考案したのが「お盆玉」の発祥のようです。
郵便局がお盆玉袋を発売したことで、メディアに取り上げられ認知度が上がったのは確かでしょうね。
お盆玉の相場とは?
お盆玉の相場ですが、これはもう好きな金額でよいでしょう。
お年玉と同じくらい、あるいは少ないくらいというのが相場かなとは思います。
お盆玉は必要か?
お盆玉をあげるかどうかは、勝手です。
今までそんな習慣がなかった場合は、あげなくてもいいでしょう。というか、あげる側からすればお年玉で勘弁~だったりして。
でも今までお盆にお小遣いをあげてきた、ぜひ孫にあげたい!というのなら、「お盆玉」としてお盆玉袋に入れてあげてみるのもいいかもしれませんね。
夏の新習慣に便乗してみるも良し、うちはそんなのあげません!も良し!
■お盆玉とは?
- お盆に子どもや孫、親戚にあげるお小遣いのこと。
- 元々一部地域で根付いていた風習。
- 2010年「お盆玉」という言葉が造語され、2014年には郵便局から「お盆玉袋」が発売されたことで注目を浴びる。
- 相場は勝手にしておくれ。