ニュースや天気予報アプリを使っていると、思わず目に留まる爆弾低気圧という言葉。
爆弾という文字から物騒なイメージを思い浮かべますが、この爆弾低気圧とは一体何なのでしょう。
そして爆弾低気圧が発生する原因はどんな原因があるのでしょう。
また、同じ低気圧に台風がありますが、台風との違いはなんなのでしょう。
今回は爆弾低気圧とはどんなものかについて紹介します。
爆弾低気圧とは?
中心の気圧が1日のうちに(24時間のうちに)急激にさがる温帯低気圧を爆弾低気圧と言います。
具体的には5~20hp以上の気圧の低下をします。その気圧の低下の仕方が爆発的に下がるので爆弾低気圧と呼ばれます。
温度の違う空気がぶつかると基本的に温かい空気は上に、冷たい空気は下に行きます。
このときの空気の移動が激しいと、低気圧として発達していきます。
とくに温度差が40℃以上あると爆弾低気圧のように発達するケースがあるのです。
ちなみに爆弾低気圧というのは俗語であり正式な名称ではありません。気象庁でもこのような言葉は使われません。
元々英語でbomb cycloneと呼ばれていたのですが、そのまま訳したインパクトを採用して爆弾低気圧という俗語として広まりました。
温かい空気と冷たい空気のぶつかりというと、冬~春や夏~秋あたりに活発に起こりますね。
爆弾低気圧もこの時期に発生しやすいです。
爆弾低気圧と台風の違いは?
爆弾低気圧と台風の違いですが、発生場所の違いがあります。
どちらも強い風を伴った低気圧というのは変わりません。
ですが台風は赤道近くの熱帯地域で発生します。
それに対して爆弾低気圧は比較的緯度の高い(赤道から離れた)場所で発生します。
なおかつ、爆弾低気圧は24時間に急激に発達した低気圧であるという条件があります。
台風は急激に発達する必要はなく、爆弾低気圧と比べればじっくり発達する傾向にあります。
他の違いは発生の長さがあります。
台風は数日にわたって維持して日本に上陸することもありますが、爆弾低気圧はすぐに消えます。(短いとはいえ、存在している間の被害はかなり大きいです。)
さらに発生や発達の方法も違います。
爆弾低気圧は温かい空気と冷たい空気のぶつかり合いでした。
対して台風は熱帯で暖められた水蒸気を含む空気の上昇が発生、発達の仕方となります。
台風には40℃以上の差のある冷たい空気は必要ありません。
爆弾低気圧と頭痛の関係
爆弾低気圧のときに頭痛になるかたもいらっしゃると思います。
爆弾低気圧ほどの気圧の急激な変化は、多くの方に頭痛をもたらします。
トンネルでの気圧の変化で耳がキーンとなりますよね。
爆弾低気圧はそれの強烈なバージョンであり、耳が異常を感じて痛みのセンサーを敏感にさせるという意見があります。
それによって偏頭痛や片頭痛をお持ちの方は偏頭痛も引き起こす事があります。
なので爆弾低気圧は、より頭痛を強く引き起こす天候と言えます。
頭痛が起きたらどうすればというと、通常の頭痛の対処方法で大丈夫です。
頭痛薬を飲んでおくと痛みがおさまるでしょう。
爆弾低気圧は長く続きませんので、安静にして待ちましょう。
まとめ
はい、ということでまとめると
- 爆弾低気圧は爆発的に急激に気圧が低下する、温帯低気圧
- 台風との違いは発生場所、存在時間、発生の方法が違う。
- 爆弾低気圧は頭痛を引き起こすことも。頭痛薬で対処。
という具合ですね。気をつけて過ごしましょう。